日本の育成 リフティングの価値観
リフティングはサッカーなのだろうか。
こんにちは!
今回は、日本のリフティングの価値観について感じたことを、お話ししたいと思います。
サッカーの指導者になり保護者の方から1番聞かれることがあります。「リフティングってどうすれば上手くなりますか?」という質問です。
「シュートを決めるには」とか「ドリブルが上手くなるには」ではなく、まずリフティングのことなんです。
僕は、この国の育成への価値観…なにかズレてる気がしています。
保護者の方の中には、「リフティングができなきゃサッカーが上手くならない」とか「リフティングができないから下手なんだ」と思ってる方がいるのかもしれないと…
実際にそうなのでしょうか?
僕の考えでは極論になるかもしれませんが、小学生で「リフティングが10000回以上できるが試合中、目立てない子」と「リフティングはできないが、試合中ボールを持てばチャンスを創れる子」どちらの選手が必要で育てたいかというと後者なんですね。
でも日本の育成は、まずリフティングができる必要がある。リフティングができなきゃ練習参加できないとか、できない子はカテゴリーを落とすとか…おかしな話が沢山あり、だから保護者もまずはリフティングをできることが必要だと思い込んでしまうのかもしれません。
どこかで「サッカーはサッカーでしか上手くならない」という情報を得ましたが、僕もその通りだと考えています。
チーム練習に1人で行うリフティング練習はサッカーの練習なのでしょうか?
サッカーは、相手と味方がいるスポーツで1人だけではできません。
育成ではリフティングが優先的に大事だと思っている指導者の方…選手の可能性を潰すかもしれませんよ。毎日のリフティングの練習をサッカーの練習に変えてみれば、リフティングができない子たちのサッカーのプレーの質が変わるかもしれません。
保護者の方、リフティングができるようになってもサッカーは上手くならないんですよ。
しかし、「サッカーができる子=リフティングができる」というのも事実なんですよね(笑)
だから絶対に必要ないという考えを持つのは難しいことで、考えていく必要があります。
サッカーは相手がいる中でナニができるかが大切です!
相手がいるからミスをするのか。
相手がいるから自分のプレーを魅せられるのか。
ご観覧ありがとうございました!